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老健から自宅介護への準備と手続き

老健(介護老人保健施設)から自宅介護へ移行するための準備と手続きは、老健の「支援相談員」に自宅に戻る意思を伝えることから始まります。 在宅復帰は家族だけで抱え込まず、施設の専門スタッフや地域のケアマネジャーと連携して進めることが成功の鍵です。
具体的な手続きと準備の流れをステップ順に解説します。
1. 手続きの流れ(退所までのステップ)
支援相談員への相談
- まずは現在入所している老健の「支援相談員」に在宅復帰の希望を伝えます。
- 退所の1〜3ヶ月前を目安に動き出すと、余裕を持って準備ができます。
居宅ケアマネジャーの選定
- 自宅での介護プラン(ケアプラン)を立ててくれる「居宅介護支援事業者(ケアマネジャー)」を決定します。
- すでに懇意にしているケアマネジャーがいない場合は、老健の相談員や地域の地域包括支援センターに紹介してもらいましょう。
退所前カンファレンス(話し合い)
- 老健のスタッフ(医師、看護師、リハビリ職、相談員)と、自宅を担当するケアマネジャー、そして家族が集まり、自宅での生活上の注意点や必要なサービスを話し合います。
介護保険サービス・契約の手続き
- 新しいケアプランに基づき、訪問介護やデイサービス、福祉用具レンタルなどの各事業者と契約を結びます。
2. 自宅の環境準備
退所前訪問指導の活用
- 老健のリハビリ職やケアマネジャーが実際に自宅を訪れ、「どこに手すりが必要か」「段差をどう解消するか」をプロの目で確認してくれます。
住宅改修(バリアフリー化)
- 必要に応じて、手すりの設置や段差解消のスロープ設置などを行います。
- 介護保険の「住宅改修費支給」制度を利用すれば、最大20万円(自己負担1〜3割)までの工事費補助が受けられます。必ず工事前にケアマネジャーに相談してください。
福祉用具のレンタル・購入
- 介護ベッド、車椅子、歩行器など、自宅生活に不可欠な用具の手配を行います。こちらも介護保険のレンタル制度が適用できます。
3. 家族の受け入れ準備
介護分担の話し合い
- 主に誰がどの時間帯に介護を担うのか、家族間で役割をあらかじめ明確にしておきます。
- 家族の仕事や生活を犠牲にしないよう、「頼れる介護サービス(デイサービスやショートステイなど)」を最初からスケジュールに組み込んでおくことが非常に重要です。
医療・ケアの引き継ぎ
- 自宅での服薬管理、褥瘡(床ずれ)の処置、痰の吸引など、医療的なケアが必要な場合は、老健の看護師から事前にレクチャーを受けておきます。
- かかりつけ医や、訪問看護ステーションの手配もケアマネジャーを通じて進めます。
ご家族の負担を減らすためにも、まずは老健の窓口(支援相談員)へ「自宅に戻すことを検討したい」と早めに相談を持ちかけてみてください。




