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回復期リハビリテーション病棟から老健への準備と手続き

回復期リハビリテーション病棟から介護老人保健施設(老健)への移籍は、病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)への相談から始まります。 病院側には「在宅復帰率」の維持という経営上の基準があり、老健への直接退院を敬遠されるケースもあるため、早めの調整が重要です。
まずは週明けにでも、現在入院している病院の「地域連携室」や「患者相談窓口」にいる医療ソーシャルワーカー(MSW)へ、「退院後は老健を検討したい」と相談の予約を取ることから始めてみてください。
具体的な準備と手続きの流れ、注意点を分かりやすくまとめました。
1. 手続きのスケジュールと4つのステップ
退院期限(疾患により90〜180日)の約2ヶ月前から動き出すのが理想的です。
- 病院のソーシャルワーカー(MSW)に相談する
- 退院後の選択肢として老健を希望している旨を伝えます。
- 病院側から提携している老健や、受け入れ実績のある施設を紹介してもらうのが最もスムーズです。
- 施設選びと見学・申し込み
- 紹介された、または自身で探した老健へ入所申し込みをします。
- 事前に施設を見学し、リハビリ体制や看取り対応、医療ケアの範囲を確認します。
- 必要書類の提出と入所判定
- 病院の主治医に「診療情報提供書(紹介状)」を作成してもらいます。
- 老健側で「入所判定会議(医師・看護師・リハビリ職による審査)」が行われ、受け入れ可否が決まります。
- 契約・入所日決定
- 無事に判定が通れば、病院の退院日と老健の入所日を合わせて調整し、契約手続きを行います。
2. 事前に準備する「必要書類」と「持ち物」
📝 必要書類の準備
- 介護保険被保険者証(要介護1〜5の認定が必要です)
- 健康保険証、後期高齢者医療被保険者証など
- 負担割合証・負担限度額認定証(持っている場合のみ)
- 診療情報提供書(紹介状)・看護サマリー・リハビリサマリー(病院が作成)
📦 施設へ持ち込む生活用品
老健は「病院と自宅の中間施設」のため、病院より少しアットホームな持ち物が求められます。
- 衣類・普段着(リハビリがしやすく、着脱しやすいもの数着)
- 室内履き(かかとがあり、滑りにくい靴。スリッパは転倒の恐れがあるため不可)
- 洗面・日用品(歯ブラシ、コップ、プラスチック製食器など)
- 現在内服中の薬(病院から数日〜2週間分処方してもらい持参します)
⚠️ 知っておくべき重要な注意点
- 直接の入所を断られるケースがある(在宅復帰率の問題)
回復期リハビリ病棟は、退院先の70%以上を「在宅(自宅や有料老人ホーム等)」にしなければいけないルールがあります。老健への転居は「在宅」とカウントされないため、病院側から難色を示されることがあります。その場合は、一度数日間だけ自宅やショートステイを挟んでから老健に入るなどの工夫が必要になることがあります。 - 老健は「ずっといられる場所」ではない
老健はあくまで「在宅復帰を目指すためのリハビリ施設」です。入所期間は原則3ヶ月〜半年程度が目安となり、定期的に退所判定が行われます。老健にいる間に、最終的な生活の場(自宅、あるいは特養などの介護施設)を並行して考える必要があります。




